中医学とは、数千年という長い歴史に裏付けらた生理学・病理学・薬学などの理論と臨床経験に基づく中国の伝統医学のことを略して
「中医学」といいます
また日本の漢方の元となる考え方でもあります
特徴としては・・・
人間は自然界の一部であり
季節や気候など自然の変化の影響を受け
人間の中にも自然界が存在し「身体の内部で様々な部位が影響し合っている」という考えです
さらに感情も身体に影響を及ぼすと考えます
身体の一部に現れた異常を身体全体(心も含め)の問題と捉え
エネルギーバランスが身体のどこかで崩れてしまったために起こることと考えます
例えば「気圧の変化で頭痛が起きる」や
「梅雨時期は胃腸の調子を崩しやすい」
「ストレスで過食してしまう」などもその1つです
身体の外部と内部、どちらのバランスも重要視する医学です
「弁証」とは、”証”(その人の体質や病気の本質)を理論を使って導き出す診断方法
「論治」とは”証”から導き出される治療方法のことです
ひとり一人の体質や病気の原因・発病の過程を分析して、それに基づき適切な治療法を選んで治療を行うことをいいます
例えば花粉症でも、体質が違えば出される漢方薬や養生法も違ってきます
このことを中医学では「同病異治(どうびょういち)」といいます
同じ病気でも治し方が違うよ!という意味です
その逆で「異病同治(いびょうどうち)」という言葉もあります
違う病気でも治し方は同じということもあります
このことから中医学はオーダーメイド医学といわれる所以です
*ただし当サロンでは中医学の理論を使って施術をしておりますが、治療行為としては行っておりません*
未病とは、検査で異常がなくても体調は悪いという状態
つまり「健康ではないけれど病気でもないグレーゾーン」をさします
また加齢に伴う症状も未病のひとつと考えます
例えば検査してみても異常が見当たらない頭痛や肩こり、めまいや耳鳴り、冷えやむくみなど
病気になる前の「なんとなく不調」の段階で
体質に合った食事や生活習慣などの養生を心掛けて、病気に進まないように予防するという考え方です